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Vol.1
佐倉マナーハウス

すべてイギリスから運んできたこだわりのアンティークの資材で造られたレンガ造りの邸宅は、緑に包まれた閑静な丘の上にひっそり佇む。
イギリスを中心にしたヨーロッパアンティークコレクタブル、食器・家具、ホーロー雑貨 などのショールーム兼ショップは、まるで古き良き英国にタイムトリップしたような感覚 で、時間の経つことを忘れてしまうほど素敵な空間。
Beauty Ecology Way 第1回は、テレビ・雑誌・展示会などでも有名なタスマンインター ナショナル株式会社 代表取締役の岩谷好和 社長に「佐倉Manor House」について 伺いました。

佐倉マナーハウスを始めたきっかけ、そのコンセプトや、
どんなものを取り扱っているのか教えて頂けますか?

長年浦安市の倉庫でイギリスアンティークを保管、販売をしていましたが、もう少し アンティークをきれいに見せたいと思い、ショールーム的なものを考えていました。
たまたま佐倉の雑木林を購入することができて、それならとイギリスからアンティークの レンガや屋根瓦を輸入してそのほとんどをイギリスからの建築部材で佐倉マナーハウスを 建設することになりました。

マナーハウスを建てて3年後にイギリスからコンサーバトリーを輸入してティールームを 作ったのはお客様がのんびりとお茶を飲みたいという要望からでした。

私のイギリスアンティークの興味は最初から皇族や貴族が持っている高級なものではな く、あえて言えばイギリスのドラマである”ダウントンアビー“の地下にある台所で使 用される労働者階級、家事使用人のための台所用品や雑貨です。

アンティークはガラスキャビネットに飾って眺めるものではなく、毎日使って楽しむも のなのです。当社のアンティークの基本コンセプトは“Affordable and Practical” です。 誰でも手軽に買えるもの、またそれを毎日の生活で使えるものを取り扱っております。

とても素敵な建物ですね! すべてイギリスから資材を
運んだと伺いました。ご苦労されたことは何ですか?

一番の苦労は“100年前の建物”を新しく作ることでした。というのは日本の職人さんは建物を汚く作ることができないからです。
120年前のレンガの間に入れる“目地”は120年前の古さを出す必要がありますが、職人さんはこれができないからです。何度もやり直しをして、最終的には目地の中に炭と泥を混ぜて汚くして使用するという職人にとってはやったことがない仕事をしてもらい ました。

アンティークはどのように仕入れているのですか?

私はほぼ20年間アンティークを仕入れていますが、誰にも最初は何もわからず失敗の連続でした。ただお付き合いが始まったアンティークディーラーとはその人の家に行くほど親しくしています。
最近は多くの信頼できるディーラーが増えてきて私が欲しいものを前もって集めてくれています。
コンテナ1本のアンティークを仕入れるには数週間の出張では困難です。長い付き合いのあるディーラーときめ細かい交流が重要です。

イギリスへのこだわりを教えてください。
特にバーレイの食器は世界一の取り扱いのようですね。

イギリスは長い歴史があり、古いものを大事に使うイギリス人の習慣があるため、アンティークは安定的に入手ができます。このためイギリスへはアメリカ人やオーストラリア人など海外のバイヤーも多くやってきます。
当社はバーレイ社陶器を20年間扱っていますが、バーレイ社のアンティークも見つかれば購入しています。新しいバーレイ陶器は100年経てばアンティークになるということを一般のお客さんに知っていただくことは面白い発想です。おそらく100年前の 陶器を今でも同じ製法、同じ工場で作っているのは世界中でもバーレイ社だけでしょう。

*Movie:バーレイを日本に広めた男

バーレイを日本に広めた男

自然と一体化してガラス張りのティールーム。
そのこだわりを教えてください。

今のティールームはマナーハウスの庭に作りました。ただ大きな木が2本あったため、 またこの木を切りたくなかったため2本の木を残した形で設計をしました。

床は120年前のイギリスの古い教会の床材を一枚づつ磨いて当社のスタッフがはって いきました。回りの木々や風景を楽しみながらゆっくりした時間を過ごせるように、あえて音楽は流していません。

最近は常連さんが多くなり、紅茶を飲みながら本を読む方もいます。静かな空間を 提供したいと思います。
近くにイギリスでケーキや焼き菓子を作っていた方がたまたま居たのは幸運でした。 あまりのおいしさに最近は一人で二つのケーキを注文する方が多くなりました。

  • <profile>

    タスマンインターナショナル株式会社
    代表取締役社長 岩谷好和

    1953年8月、山口県下関市で生まれる。銀行員の父の転勤、大分県、福岡県で 小・中学校時代を過ごす。福岡県立筑紫丘高校時代に、オーストラリアに留学。
    早稲田大学政治経済学部卒業後、商社に入社し貿易部で約10年勤務後、1987年、貿易商社、タスマンインターナショナル株式会社設立。
    洋食器(Burleigh、DENBY)、雑貨、家具の輸入・販売 佐倉マナーハウスの運営 をはじめ様々な事業を展開している。

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